ビッグなユニクロ、ビックリな新店 前橋南IC近く、21日開業
- 政治・経済
- 2023年4月20日
北関東自動車道・前橋南インターチェンジの近くに21日、衣料品店「ユニクロ前橋南インター店」(前橋市亀里町)がオープンする。アパレル業界で問題となっている衣類の大量廃棄に対応しようと、国内のユニクロ店舗で初めて、着られなくなった服の修理やリメーク、リサイクルなどを行う「RE.ユニクロスタジオ」を本格導入したほか、消費者が着なくなった服を壁面の断熱材に活用。さまざまな省エネルギー技術を採用し、環境に配慮した新しい形のロードサイド店舗となっている。
「ユニクロ前橋南インター店」の前で撮影に応じる(左から)建築デザインを監修したクリエーティブディレクターの佐藤可士和さん、鍋谷早智子店長、ユニクロを傘下に持つファーストリテイリングの遠藤真広執行役員=前橋市亀里町で2023年4月19日、西本龍太朗撮影© 毎日新聞 提供
佐藤可士和さんがデザイン
「店というのはブランド力を発信するメディア。物を買うだけならネットで済む時代に『何だこれは』と思わせるインパクトのあるデザインにし、店に来ることが一つの体験になることを目指した」。19日に同店で行われた記者説明会で、店舗のデザインを手がけたクリエーティブディレクター、佐藤可士和(かしわ)さんはこう語った。
同店がユニークなのは、服だけでなく常時約30種類の花を販売したり、コーヒーを飲めるカフェエリアや滑り台や絵本を楽しめる子供向けコーナーを設置したりしている点だ。
店舗には自然採光のための天窓や人がいないときに照明をオフにする人感センサーの設置など消費電力を抑えるための工夫が随所に取り入れられている。屋上に設置された太陽光パネルで店の年間消費電力の約3分の1を賄えるという。ユニクロを傘下に持つファーストリテイリングの遠藤真広執行役員は「サステナブル(持続可能)の考え方が服の販売やさまざまなサービスと入り交じり、楽しく買い物できる店を世界に広げていきたい」と話した。
群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」や地元企業とコラボしたTシャツなども限定販売する。鍋谷早智子店長は「群馬の魅力を発信していきたい」と話した。同店に隣接する敷地にはスウェーデン発祥の大手家具チェーン「IKEA(イケア)」が2024年にも開業する見込み。
毎日新聞より転用
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