マツダ、RE搭載のPHVを日本で初公開…「ロータリーエンジンを諦めたくない」
- 政治・経済
- 2023年4月15日
マツダは14日、発電用のロータリーエンジン(RE)を搭載した小型スポーツ用多目的車(SUV)「MX―30」のプラグインハイブリッド車(PHV)を日本で初めて公開した。市販車にREを搭載するのは11年ぶりだ。欧州に続き、日本でも近く発売を予定する。
ロータリーエンジンを搭載した「MX―30」のPHV(千葉市で)© 読売新聞
MX―30は、REで発電した電気を使い、モーターで走る。航続距離は充電分だけだと約85キロ・メートルだが、バッテリーや燃料タンクも搭載し、REと組み合わせると、計算上は600キロ・メートル以上走行できる。既に予約受け付けを始めた欧州では、ドイツで3万5990ユーロ(約530万円)で販売している。
REは1967年にマツダが世界で初めて量産化した技術だ。燃費が悪いなど課題があって2012年に生産を終了したが、構造的に発電用としての活路があるとみて、再搭載することになった。
MX―30を公開した千葉市で開催中のモーターショー「オートモビルカウンシル」で14日、青山裕大専務執行役員は、「ロータリーエンジンを諦めたくない。どんな形でも作り続けていく」と説明した。マツダ独自の技術を次世代車に搭載することで差別化したい考えだ。
読売新聞より転用
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