「すごい奇跡的」 高橋大輔、思い出の地で16年ぶりオペラ座の怪人
- スポーツ
- 2023年4月13日
フィギュアスケートの世界国別対抗戦は13日に開幕する。前日の12日、選手たちは会場の東京体育館で氷の感触を確かめた。アイスダンスの村元哉中、高橋大輔組(関大ク)は、リズムダンス(RD)とフリーの曲に合わせ、ステップやリフトを入念に調整した。
フィギュアスケート世界国別対抗戦の公式練習で滑る村元哉中(左)、高橋大輔組=2023年4月12日、東京体育館、藤野隆晃撮影© 朝日新聞社
練習後の報道陣との主なやりとりは次の通り。
――世界選手権が終わって約2週間。これまでの過ごし方は。
村元 「そうですね。日本に滞在して練習をしていたんですけど、マリーナ(・ズエワ)コーチがアメリカに戻ったので、マリーナコーチに練習プランを教えてもらって、考えてもらって、プラン通りに毎日練習していったって感じです」
高橋 「そうですね。ただ本当に2人っきりだったんで、結構モチベーション的には大変だったんですけど、やっとね、この日が来たって感じですね」
――今季最終戦、受け止めは。
村元 「世界選手権は本当に素晴らしい試合だったので、その後の国別対抗戦まで、2週間をどう過ごしていこうかという中で、本当に自分たちができることをしっかり練習してきて、会場に来られた。チームで戦うのは他の試合にはないものですし、日本チームもトップのトップがそろっているので、少しでもアイスダンスが貢献できるように頑張りたいなと思います」
高橋 「そうですね。アイスダンスがトップというのは、本当に難しいと思うんですけど、少しでも貢献できればいいなと思います」
――日本が世界国別対抗戦で金メダルを獲得すると、高橋選手は男子シングルで出場した2012年以来、村元選手はアイスダンスで出場した17年以来となります。
――「らしくて」?
高橋 「前過ぎて(笑)。最年長ですけど」
村元 「そうです。最年長チームです(笑)」
高橋 「氷の上では頑張りたいと思います」
――東京体育館という場所については。
高橋 「初めて世界選手権でメダルを取れたのが(07年の世界選手権、男子シングルで銀メダル)東京体育館で、その時も『オペラ座の怪人』で、まさかシーズン最後に東京体育館に16年ぶりに戻ってきて、また『オペラ座の怪人』を滑れるというのは狙っていなかったので。まさかね、すごい奇跡的だなっていう風に思ってるんですけど、終わった後に、なんかここにつながってるのかなと思えるような演技ができればいいなと思います。世界選手権はちょっと100%ではなかったので。(RDとフリーを良い演技で)そろえられたらなと思います」
――チーム戦の応援で楽しみにしていることは。
村元 「楽しみにしていること……。え、なんだろう」
高橋 「他のチームがどんな『どや顔』をするか、けっこう毎回楽しみです」
村元 「国によって盛り上げ方も違いますし、ブースを飾っていくのもすごく楽しみですし、色んなことが楽しみです」
――今回は長光歌子コーチの姿も。
高橋 「コーチがいなかったので、『お願い』って。長光先生に断られるかなと思ったんですけど、『ちょっと立ってもらえませんか』って言ったら、『喜んで』って言われたので。一緒にね。もうカテゴリー変えましたけど、こうやって一緒に試合に立ててすごくうれしいです」
――世界選手権で自信を付けて臨む大会。心境に変化は。
村元 「世界選手権が終わって、この2週間の練習でも結構自信をもって練習してきたというか、すごく楽しく練習できたので。今回この会場に入っても、今日2回練習があったんですけど、両方ともすごく体も動いてますし、不安要素がないというか、本当に世界選手権まで練習してきた貯金があるので、それに乗って楽しみたいなっていう仕上がりになってるかなと思います」
高橋 「なんか、いい意味ですごく力が出てて、雰囲気がいい。心のまま滑っているな、それがそのまま体に反映しているなって感じで、気持ち良く練習できています」
朝日新聞社より転用
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