懲戒免職処分の元担任、不服審査請求 熊本市立中1自殺
2019年4月に熊本市立中1年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、この生徒を含む複数の児童に不適切な指導を繰り返したとして市教育委員会から懲戒免職処分を受けた元小学校教諭の男性(60)が27日、処分を不服として市人事委員会に審査請求した。同日、市内で記者会見した元教諭は「懲戒免職になるような不適切な行為は一切ない」と主張した。
懲戒免職処分を不服として審査請求し、記者会見する元教諭=熊本市中央区で2023年2月27日午後3時32分、野呂賢治撮影© 毎日新聞 提供
元教諭は生徒が小学6年の時の担任。市の第三者委員会は22年10月、元教諭の不適切な指導の影響で生徒の抑うつ状態が発症・悪化したとみられるとする報告書をまとめた。市教委は22年12月、複数の児童への体罰や暴言など42件の不適切な指導があったとして懲戒免職処分とした。
元教諭は処分理由を「いつ、どこでの、誰に対するどのような行為なのかはっきりしない」としたうえで、「思い当たるのは数件だが、不適切なものではなかった」などと主張。第三者委の報告書についても「到底受け入れることはできない」と話した。
自殺した生徒の母親(48)は毎日新聞の取材に「反省していないんだなと思う。こういう人だから不適切な行為を繰り返してきたんだなと。言葉にならない」と声を詰まらせた。
毎日新聞より転用
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