【侍ジャパン】巨人・岡本和真、初実戦「7番」の真意は…複数守備位置テストのため「代えない打順」に
- スポーツ
- 2023年2月25日

侍ジャパンは25日の壮行試合・ソフトバンク戦(25日・サンマリン宮崎)からWBCに向けた実戦がスタートする。24日にスタメンが発表され、巨人・岡本和真内野手(26)は「7番・一塁」で先発する。木の花ドームで休日返上組の練習を視察した栗山英樹監督(61)は、今年初実戦の打順について「早めに代える人は早めの打順」と説明した。岡本和を7番に置いた意味を、侍ジャパン担当の岸記者が「読み解く」。
シートノックで一塁に入った岡本和真© スポーツ報知/報知新聞社
* * *
鋭い視線で選手を見つめた。宮崎合宿最初の練習休日だった20日に続き、2度目の休養日も栗山監督はグラウンドに顔を見せた。25日の今年初実戦の打順はコーチ陣に一任。「シンプルに客観的に見たい。2試合でバランスよく。大きな意図は含まれていない。こっちが思ってる選手の状態と試合の感じを一致させたい」と、基本的には自由に打たせ、ノーサインの方針を示した。
大谷、鈴木、吉田正、ヌートバーとレギュラー確実な4人が合流前だけに、本番のオーダーとは大きく異なる。一方、「4番・村上」は不動で、決して意味のない打順ではない。指揮官の「早めに代える人は、早めの打順に上げて」という説明に、「7番・一塁」の岡本和の現在地が見える。
1番・山田らは試合中盤で下がる見通しだが、7番の岡本和は終盤まで出場することになりそうだ。「一塁→三塁」とポジションを変え、4打席程度立つことが想定される。26日の同カードでは第2クールから練習を開始した「左翼」にも就く見通しだ。
昨年11月の強化試合で岡本和は5番からスタートし、最終戦は7番を務めた。指揮官は「巨人の4番として、主役の感じと、脇役としてもなんとかしようとする魂がある」と献身性も評価。クリーンアップ以外での起用も視野に入れている。
本大会では「三塁・村上」「DH・大谷」は動かさないだろう。岡本和は一塁を山川、牧と争うことになる。左翼は吉田正、近藤が本職だが、守れればチャンスは増える。この日は休養に充てた26歳は「いい感じで練習ができている。早く実戦をやりたい」と意気込む。
栗山監督は起用について「状態、調子のいい人を使う、試合で先にいってもらうだけ」と説明している。短期決戦の国際大会で、不振の選手の復調を待つ余裕はなく、3ポジションで出場可能な岡本の存在は大きな武器になる。実戦で守備の確認をするとともに、その分だけ、壮行試合では与えられる打席も多くなる。持ち前の長打力を見せれば、本大会でもスタメンのチャンスは十分にある。
スポーツ報知/報知新聞社より転用

コメントする