川崎、開幕2戦目を前に大ピンチ!DF3人しかいない…出場停止や負傷でメンバー不足、25日鹿島戦はスクランブル布陣
- スポーツ
- 2023年2月22日
サッカー・J1川崎が“DF難”に陥っている。第2節鹿島戦(25日・カシマ)に向け、21日に川崎市内で調整を行ったが、DF登録8人のうち最大5人が負傷などを理由に同戦を欠場する可能性が浮上。代役にMFの登録選手をDF起用して乗り切ることになりそうだ。開幕戦では横浜Mに敗れ、10年ぶりとなる黒星スタート。再起を図る鹿島戦は、2季ぶり優勝を狙う強豪の真価が問われる一戦となる。
17日の開幕からわずか4日にして奪還を掲げる川崎が想定外のピンチに直面した。第2節の鹿島戦に向けて約2時間のトレーニングが行われたが、DFの“人手不足”は明らかだった。
横浜Mとの開幕戦(1●2)に先発したDF4人のうち、連続先発が確実視されるのは、右サイドバック(SB)の日本代表・山根のみ。センターバック(CB)の車屋は横浜M戦で負傷退場し、鬼木達監督(48)は筋肉系トラブルを示唆。長期離脱の可能性もある。相棒のジェジエウは同戦で一発退場となり、今節は出場停止。アシストを記録した左SBの佐々木もコンディション不良でこの日の練習を欠席した。
左ヒラメ筋の肉離れで3月下旬頃の復帰が見込まれる登里、U―20代表活動参加中の高井も鹿島戦出場はほぼ不可能。残るDF登録選手は山根、柏から加入した大南、高卒1年目の松長根の3人しかいない。DFでのプレーを得意とするMF山村、左右のSBをこなせるMF橘田の存在は大きいが、この日のミニゲームや紅白戦ではMF登録選手が入れ替わりでDFを務めた。 橘田が山村が“急造DF”に 全体練習後に鬼木監督と話し込んだ大南は「(自分にとって)チャンス。連敗は許されないし、勝つだけでなくしっかり(失点)ゼロで終わりたい」と移籍後初先発に意気込み。主力組の左SBを務めた18歳の松長根も「何かうまいことができるタイプではない。しっかり走って、守備で負けないところを意識したい」。虎視たんたんと、プロデビューを見据えた。
開幕2連敗となれば、クラブにとってJ1初年度の2000年以来、23年ぶりとなってしまう。CBでの出場が濃厚な山村は「日頃出ていない選手もしっかり準備している。自信を持ってプレーできる」と言い切った。総力戦で苦境を乗り切る。(岡島 智哉)
報知新聞社より転用
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