U-NEXTとParaviが3・31に統合 売上800億円・有料会員370万人で有料動画配信の国内勢で最大に
- 政治・経済
- 2023年2月18日
動画配信サービスのU-NEXTとParaviを運営するプレミアム・プラットフォーム・ジャパンが、17日開催の取締役会にて、今年3月31日付で経営統合することに合意したことを発表した。存続会社はU-NEXTとなり、Paraviは同年7月を目途に「U-NEXT」内に移管してサービスを続ける。
統合により売上高800億円以上、有料会員数は370万人以上、配信コンテンツ35万本以上を擁する国内勢で最大の動画配信プラットフォームが誕生する。
コンテンツ面で、U-NEXTは映画やアニメ、欧米・韓流ドラマ、ライブ配信などに強みを持つほか、雑誌約180誌が読み放題など豊富な領域をカバー。ParaviはTBS、テレビ東京やそれぞれの系列局の先行・見逃し・アーカイブ配信、オリジナル作品を中心とする日本最大級のドラマ・バラエティのラインナップを揃えているのが特長。 統合で両サービスの強みが相互補完されることにより、より充実したコンテンツ編成が可能となり、視聴満足度を一層高めることを狙う。また外部コンテンツの調達力やオリジナルコンテンツの企画・制作力を大幅に高めることにもつながると見込んでいる。
U-NEXTユーザーは7月を目処にしたサービス移管以降、月額プランでParaviコンテンツを楽しめる。Paraviユーザーは6月末までは原稿のアプリやブラウザで視聴可能で、7月からの当面は現行の料金のままParaviとして提供しているコンテンツに加えてU-NEXTのコンテンツも視聴できる(一部対象外のジャンルあり)。 また、U-NEXTとPPJが経営統合することにより、更なる事業価値の向上が見込まれるとの結論に至ったため、本日付で、U-NEXTとTBSホールディングス、TBSテレビ、テレビ東京との間でそれぞれコンテンツ調達やマス向けプロモーション等に係る協業内容を定めた業務提携契約を、また、U-NEXTと電通及び博報堂DYメディアパートナーズとの間でそれぞれ動画配信プラットフォームを活用した広告等に係る協業内容を定めた業務提携契約を締結した。
動画配信サービスの国内市場規模は2021年に4230億円となり引き続き2桁成長(前年比14%増)を継続。一方でNetflixやAmazonプライム・ビデオ、Disney+など外資系動画配信サービスも含め競争が激化している。新プラットフォームはネット系と放送系のそれぞれの強みを生かし、引き続き他の放送会社、IT・ネット企業とも協力・連携するオープンな方針を貫き、日本の優れた映像文化の発展に寄与するよう努めていくことを視野に入れている(※金額はデジタルコンテンツ協会調べ)。
オリコンより転用
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