ニュージーランド、記録的豪雨で水害 死者4人 再び豪雨のおそれ
- 国際
- 2023年1月31日
ニュージーランドが記録的な豪雨による洪水被害に見舞われている。最大の都市オークランドなどで27日を中心に大雨が降り、洪水や地滑りなどで30日までに4人の死亡が確認された。各地で復旧作業が始まったが、政府は今後も豪雨が続く可能性があるとして注意を呼びかけている。
オークランドで28日、水害のために立ち往生する車=AP© 朝日新聞社
オークランドでは27日に1日で250ミリを超える雨が降った。例年の降水量は1月を通して70ミリ程度で、記録的な豪雨となった。
この影響で各地で住宅が水につかるといった被害に見舞われ、地元当局が同日夜に非常事態を宣言。救助活動に乗り出した。
28日には雨は小康状態になったが、29日の夜にはオークランド近郊の一部で雨が降り続き、救助要請などが続いた。市当局は「31日夜から再び豪雨に見舞われる可能性がある」として警戒を呼びかけている。
建物の被害も大きい。ニュージーランドの保険最大手IAGは30日、同日朝までに5千件を超える保険金請求の連絡を受けたと明らかにした。
被災地からは、市当局や政府の対応の遅れを指摘する声も上がっている。
30日朝、地元のテレビ番組に出演したヒプキンス首相はコミュニケーションに問題があったと認めつつ、「まずは被災者の支援に集中する」と述べた。25日に首相に就任したばかりのヒプキンス氏だが、早くも指導力を問われる場面を迎えている。
朝日新聞社より転用
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