警察官2人、追跡中の盗難車に4回発砲 運転の男性死亡 大阪
- 政治・経済
- 2023年1月14日
13日午後1時20分ごろ、大阪府八尾市亀井町1の路上で、大阪府警八尾署の警察官2人が、追跡中だった盗難車に向かって計4回発砲した。銃弾は運転席にいた男性の腹部と肩に命中したとみられ、男性は搬送先の病院で死亡した。この直前、2人が乗っていたパトカーに車をぶつけてきたため銃撃したという。府警は男性の身元確認を急ぐとともに、当時の詳しい状況を調べている。
警察官の発砲で男性が死亡した現場付近の乗用車を調べる捜査員ら=大阪府八尾市で2023年1月13日午後3時18分、本社ヘリから北村隆夫撮影© 毎日新聞 提供
死亡したのは40~50代の男性で、負傷後に車を再び発進させ、交差点近くのトラックや信号柱に衝突して停止。公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕された後、救急搬送された。
府警によると、八尾署地域課の男性警部補(47)と男性巡査長(26)は、同じパトカーに乗ってパトロール中だった。発砲の約3分前、現場から北西に約400メートル離れた大阪市平野区加美南4の路上で、手配されていた盗難車を発見。停止を求めたが逃走したため、緊急走行に切り替えて追跡を始めた。
車が路地に逃げ込んだためいったん見失ったが、パトカーはこの車を周辺で発見。赤信号で停止中だった車は突然バックし、パトカーにぶつけてきた。この間計1・6キロにわたり追跡していた。
警部補と巡査長はパトカーを降り、運転席にいた男性に車から降りるよう警告したが応じなかったため、運転席側と助手席側からそれぞれ2発ずつ発砲した。警部補は拳銃をホルダーにしまう際に1発誤射していたという。誤射によるけが人はいない。八尾署は2人の拳銃の使用が適切だったかどうかを含めて調査する方針。
八尾署の福井定紀(さだのり)副署長は「容疑者が亡くなられたことについては残念でありますが、詳細については現在調査中です」とのコメントを出した。
毎日新聞より転用

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