米SEC、暗号資産融資のジェネシス・ジェミニ提訴 証券法違反
- 国際
- 2023年1月14日
[ワシントン/ニューヨーク 12日 ロイター] – 米証券取引委員会(SEC)は12日、暗号資産(仮想通貨)レンディングを手掛けるジェネシス・グローバル・キャピタルとジェミニが多数の投資家に未登録で暗号資産を提供したのは証券法違反に当たるとして提訴したと発表した。
米SEC、暗号資産融資のジェネシス・ジェミニ提訴 証券法違反© Thomson Reuters
SECによると、ジェネシスは2020年12月に投資家から暗号資産を預かり、利息を付けるサービス「アーン」をジェミニの顧客に提供する契約を結び、21年2月以降、数十億ドル相当の暗号資産を調達した。
このサービスを通じて両社が暗号資産を提供・販売したことが証券法に違反しているという。
ジェミニの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のタイラー・ウィンクルボス氏はツイッターの投稿で、裁判で争うと述べた。
提訴は「アーンの利用者による資産回収に全く役立たず、逆効果だ」と批判した。
ジェネシスは昨年11月、暗号資産市場の混乱を受け、投資家の暗号資産引き出しを停止した。その時点で同社は34万人の投資家から約9億ドル相当の暗号資産を預かっていた。SECによると、投資家は現在まで資産を引き出せていない。
SECは関連の違反行為についても調査を行っていると表明した。
Reutersより転用
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