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日系選手初の侍ジャパン・ヌートバー 大谷と共闘に「超興奮している」


3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む侍ジャパン最終メンバーに選出されたカージナルスのラース・ヌートバー外野手(25)が11日(日本時間12日)、スポニチ本紙の独占取材に応じた。エンゼルス・大谷翔平投手(28)との共闘に興奮を隠さず、対面を心待ちに。初の日系日本代表となり、日の丸を背負う誇りを口にし、噂にたがわぬ熱さを前面に出して侍第一声を発した。(取材協力、セントルイス・ディスパッチ紙 デリック・グールド記者)

自宅のある米カリフォルニア州から、熱い言葉が届いた。日本人の母を持ち、日系選手初の日本代表となった。ヌートバーは「大変な名誉。母や、母方の親戚にとっても、僕が日本を代表して戦うなんて信じられないこと。自分のルーツの半分である国のために戦える。とてつもなく光栄で、感謝しています」と日の丸への思いをほとばしらせた。  

カージナルスでは昨季、右翼を中心に強肩を発揮して外野を守り、108試合で打率.228、14本塁打、40打点。51四球選んだ選球眼と、出塁率(.340)を見込まれ、3、4番を除く全打順で起用され、1番が最も多く20試合だった。  父親はオランダ系米国人で、アジアや欧州などさまざまな血が流れている。そのルーツを背負うことへの思いが根底に流れている。インスタグラムのプロフィルには、侍ジャパン入りが決まる前から日の丸と星条旗を並べていた。  

何より待ち遠しいのが、エンゼルス・大谷との対面だという。「彼の練習の仕方、取り組みをじかに見られることにワクワクしている。彼はユニコーン(現実離れした存在)。その才能を目の当たりにできることに超興奮している」と胸をうずかせた。リーグが異なりこれまで対戦経験はないが、その時が待ち切れない様子。「自分にヒントはないか、助言を求めたい。あんな選手と一緒にプレーする機会はなかなか巡ってこない」と密着マークして、最高の土産を持ち帰るつもりだ。  

オンラインで直接話して出場を快諾された栗山監督は「彼と話したら、もう100%全員が好きになる」と話した。日本語はほぼ話せないが、持ち前の熱く、前向きな気持ちは止まらなかった。「過去の大会の映像も見てきた。雰囲気が凄いし、あそこでプレーできるなんて、超楽しい」と本番が待ち切れない様子だった。大谷、カブス・鈴木、レッドソックス・吉田、パドレス・ダルビッシュに続く、09年に並び侍ジャパン史上最多5人目の大リーガー。新時代を象徴する侍が、熱く激しくやって来る。  

◇ラース・ヌートバー 1997年9月8日生まれ、カリフォルニア州エルセグンド出身の25歳。高校時代はアメリカンフットボールでQBとしても活躍。南カリフォルニア大から18年ドラフト8巡目(全体243番目)指名を受けカージナルスに入団。21年6月にメジャーデビュー。ミドルネームは「テイラー・タツジ」。1メートル90、95キロ。右投げ左打ち。  

≪千賀参戦なら史上最多≫

連覇した06、09年の大会は大リーガーたちが中心を担った。06年はイチローが打線の軸で、大塚が抑えで胴上げ投手に。  

09年は松坂が先発の柱として3勝で2大会連続MVPに輝き、城島、イチロー、岩村、福留と最多5人が出場した。13年は大リーガーが参加せず、17年は青木一人で、いずれも準決勝で敗退した。  

メッツ・千賀は準決勝以降の米マイアミラウンドで交代登録される可能性があり、実現すれば09年を上回る最多6人の出場となる。

スポニチアネックスより転用

スポニチアネックス

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