米アップル、25年にブロードコム製半導体から独自品に移行=BBG
- 国際
- 2023年1月10日
[9日 ロイター] – 米アップルは、2025年に自社デバイスで米ブロードコム製半導体の使用を中止し、独自設計品に切り替える計画。ブルームバーグが9日、関係者の話として報じた。
米アップル、25年にブロードコム製半導体から独自品に移行=BBG© Thomson Reuters
WiFiおよびブルートゥース用半導体が対象だという。報道についてアップルにコメントを求めたが、回答はない。
ブロードコムの株価は9日の取引で約2%下落した。アップル向け製品はブロードコム売上高の約2割を占める。
ABバーンスタインのアナリスト、ステイシー・ラスゴン氏によると、アップルによる切り替えでブロードコムの売上高は約10億─15億ドル下押しされる見込み。ただ、ブロードコムが供給するRF(高周波)半導体は設計・製造ともに複雑なため、短期的に独自品に切り替えられる可能性は低いとみられる。
報道によると、アップルはiPhoneのモデムチップ(通信用半導体)についても、24年終盤あるいは25年序盤までに、クアルコム製から独自品に切り替える構えだという。
クアルコムもこれまで、アップルがクアルコム製半導体の使用を段階的に縮小するとの見方を示している。
アップルはパソコン「Mac」の新モデルにもインテル製に代わり自社設計の半導体を搭載しており、他の半導体メーカーへの依存度を低下しつつある。
Reutersより転用
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