メタに制裁金550億円、広告への個人情報取得めぐり アイルランド
- 国際
- 2023年1月5日
アイルランドの情報保護当局は4日、フェイスブック(FB)とインスタグラムを運営する米メタに対して3億9千万ユーロ(約550億円)の制裁金を科したと発表した。利用者の情報取得の仕方に問題があり、欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)に反すると判断した。
ダブリンにあるメタの欧州本部=2021年11月、和気真也撮影© 朝日新聞社
メタは、フェイスブックなどの利用者の閲覧情報などをもとに、利用者の関心に応じた広告を表示する「ターゲティング広告」を展開している。EUは、こうした広告に個人の情報を生かす際のルールをGDPRで厳しく定めている。
アイルランド当局は、メタが利用者から情報取得の同意を得る際の説明が不十分だと指摘し、同意しなければフェイスブックなどが使えないことも問題視。EUのデータ保護機関の見解なども踏まえ、GDPR違反にあたるとして厳しい制裁に踏み切った。
メタは同日出した声明で「我々はGDPRを順守していると信じており、(アイルランド当局の)判断は残念だ」と述べ、裁判で争う方針を示した。
アイルランド当局は昨年11月にも、個人情報流出を理由にメタに2億6500万ユーロ(約370億円)の制裁金を科した。
朝日新聞社より転用

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