渋野日向子 得意の「全英女子」で急復活の3位…プレーに劣らず評価された〝姿勢〟
- スポーツ
- 2023年1月4日

全英女子では、不振がウソのような活躍を見せた渋野日向子
女子ゴルフの渋野日向子(24=サントリー)は2022年シーズンに米ツアーに本格参戦。今シーズンを振り返る連載第4回は、ファンを熱狂させたメジャーの優勝争いからスタートする。
【渋野日向子 米ツアー挑戦の軌跡(4)】
結果がなかなか伴わない中で、迎えたメジャー最終戦「AIG全英女子オープン」(8月4~7日)。19年大会を制したとはいえ、大きな期待をかけられていたとは言いがたかった。
しかし、初日は見事に単独首位発進。「自分が自分じゃないみたいにパットが入ってくれた」と自分でもびっくりするほどのデキだった。その2週前「エビアン選手権」からチェンジしたマレット型のパターがなじんだ結果でもあった。2日目はスコアを2つ落として7位に後退するも、3日目に66(パー71)と巻き返す。5打差を追う首位のアシュリー・ブハイ(南アフリカ)との最終組で最終日を迎えることになった。
結果的にはブハイと田仁智(チョン・インジ=韓国)とのプレーオフ(PO)には1打差足りず3位に終わった。涙も見せた渋野は「やっぱり悔しいけど、うれしさもある。この結果は成長したと思いたい。内容では今日は3パットを3回したり、もったいないミスが目立ってしまった」と後悔の中にも充実感を漂わせた。戦前は予想できなかった結果に、プロゴルファーの平瀬真由美が試合を中継したWOWOWの解説で「渋野さんは本当にわからないですね」と思わず口にしたほどだ。
自身のホールアウト後、プレーオフは、19年大会も最終日同組だったブハイを応援。この様子は大会公式ツイッターにも取り上げられ、国内のみならず海外のファンからも称賛が集まった。
4月の「ロッテ選手権」でも最終組で優勝を争い、キム・ヒョージュ(韓国)に優勝を奪われるナイスショットにも笑顔で拍手を送ったが、どんな状況でも相手をリスペクトする姿勢がファンを魅了する要因なのかもしれない。
東スポWEBより転用
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