賞味期限3倍の「柿の種」、ロケット部品 宇宙で活躍の製品ずらり
- 政治・経済
- 2023年1月3日
「宇宙日本食」の柿の種など、新潟県内の企業による宇宙関連事業の成果物が、同県燕市役所の1階ロビーに展示されている。テレビドラマ「下町ロケット」のロケ地にもなった“ものづくりの街”として、今後成長が見込まれる宇宙ビジネスへの関心を高める狙いがある。14日まで。
宇宙日本食の柿の種(見本)=2022年12月27日、新潟県燕市役所、茂木克信撮影© 朝日新聞社
宇宙日本食は、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する日本人宇宙飛行士のストレスを和らげるために開発された食品で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が認証している。
亀田製菓(新潟市江南区)は、2014年に柿の種を宇宙日本食にする作業に着手。密封パッケージに脱酸素剤を入れ、賞味期限を市販品の3倍の1年半に延ばすことに成功した。四角い容器の底面には面ファスナーを付け、被服などにくっつけられるようにした。17年に認証を取得。21年には当時ISSに滞在していた野口聡一さん(57)が実際に食べた。
ほかにも、高秋化学(燕市)がめっき加工を施したロケットエンジンの部品▽ツインバード(同)が製造した宇宙用冷凍機▽ホシノ工業(上越市)のひもなどが使われた小惑星探査機「はやぶさ」の帰還カプセルのパラシュート(模型)――などが並ぶ。
関連して、燕市役所つばめホールで14日午後1~4時、フォーラム「宇宙産業の今と未来」が開かれる。JAXA職員の肥後尚之氏と、一般社団法人「スペースポートジャパン」理事の青木英剛氏が、宇宙ビジネスについて講演する。定員100人(要申し込み、先着順)で無料。問い合わせは市商工振興課(0256・77・8231)へ。
朝日新聞社より転用
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