長谷川穂積氏「すべてを見せて勝つという、誰もが納得いく試合」完勝した井上尚弥の強さを実感
- スポーツ
- 2022年12月15日
<プロボクシング:WBAスーパー、WBC、IBF、WBO世界バンタム級王座統一戦>◇13日◇東京・有明アリーナ
WBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が史上9人目の4団体統一に成功した。WBO世界同級王者ポール・バトラー(34=英国)との4団体王座統一戦に臨み、11回1分9秒、KO勝ち。勝負にいった11回、一気にラッシュを仕掛け、顔面とボディーに連打してダウンを奪い、レフェリーストップに追い込んだ。日本初、アジア初、バンタム級初の4団体統一を成し遂げた。
早いラウンドでのKO勝利が多い井上だが、この日は相手が守備的な戦い方に出たことで11回KO勝ち。終始ペースを握り、最後はきっちり仕留めた。映像配信サービス「dTV」のライブ中継で解説を担当した元世界3階級王者の長谷川穂積氏(41)は「すべてを見せて勝つという、誰もが納得いく、来て良かったなと思う試合を見せてくれた」と実感を込めた。
リング上でのインタビューで井上は、「4団体統一まで、この4年間はすごく遠回りした気もする」と話した。この言葉を受けて長谷川氏は「遠回りしたかもしれないけれど、ときに人生には遠回りも必要。いい遠回りになったのでは」とねぎらった。
4団体王座統一を果たした井上尚はベルトを抱えて笑顔を見せる(代表撮影)© 日刊スポーツ新聞社
日刊スポーツ新聞社より転用
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