捜査情報漏洩で大麻グループから現金 収賄容疑で徳島県藍住町副議長ら逮捕
大麻密売グループに捜査情報を漏らした見返りに現金5万円を受け取ったとして、大阪府警捜査2課などは7日、加重収賄と地方公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで、徳島県藍住(あいずみ)町議会の副議長、平石賢治容疑者(45)=同町奥野=と、元町職員、阿部さやか容疑者(39)=同県北島町北村=を逮捕したと発表した。逮捕は5日。
徳島県藍住町議の平石賢治容疑者(町議会のユーチューブから)© 産経新聞
また府警は7日、贈賄と地方公務員法違反(そそのかし)の疑いで、大阪を拠点とするグループのリーダーで韓国籍の住所不定、無職、金太士(たいし)容疑者(52)を再逮捕した。平石容疑者と金容疑者は約3年前に知り合ったとみられる。府警は全員の認否を明らかにしていない。
平石容疑者の逮捕容疑は、藍住町の住民課で勤務していた阿部容疑者と共謀。令和3年9~10月、捜査当局から、グループのメンバーの男に関し、個人情報の提供を求める「捜査関係事項照会」が同町役場にあった事実を金容疑者に漏らした見返りに、現金5万円を受け取ったとしている。
府警によると、阿部容疑者は当時住民課で郵便物を開封し、仕分ける業務に当たっていた。平石容疑者は昨年6月、金容疑者から「捜査当局の照会があった際は教えてほしい」と依頼を受け、阿部容疑者と依頼内容を共有。郵便物から照会が来たことを把握した阿部容疑者が、平石容疑者を通じて金容疑者に情報を伝えたという。
グループをめぐっては、府警などが10~11月、大阪の民泊施設に大麻を大量に保管していたとして大麻取締法違反容疑などで、金容疑者ら男女15人を逮捕。捜査当局は昨年9月下旬、このグループの捜査過程で、同町に戸籍があるグループ関係者の個人情報の提供を求める照会をかけていた。
同町によると、平石容疑者は平成20年に初当選し、現在4期目。
産経新聞より転用
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