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日本代表がPK戦の末に敗れる クロアチアと120分の激闘…ベスト8に4度目の挑戦も届かず


◇W杯カタール大会決勝トーナメント1回戦 日本1―1クロアチア(2022年12月5日 アルジャヌーブ)

<日本・クロアチア>PK戦で敗れ、肩を落とす日本イレブン(撮影・西海 健太郎)© (C) スポーツニッポン新聞社

 サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメント1回戦が5日(日本時間6日)に行われ、1次リーグE組1位の日本代表は同F組2位のクロアチアと対戦。延長戦でも決着はつかず、試合の行方はPK戦へ突入したが、1―3で敗れ、日本は史上初となる8強入りに届かなかった。

 先攻となった日本は1番手の南野、2番手の三笘が連続でGKリバコビッチに止められた。3人目の浅野は冷静に決め、クロアチアの3人目のシュートは外れたが、4人目の吉田が再び止められてしまう。クロアチアの4人目に決められて1-3で敗れた。

 試合は日本が幸先よく先制した。前半43分、右サイドのコーナーキックで堂安はショートコーナーを選択。伊東からのパスに堂安が左足で鋭いクロスを入れる。ファーサイドへ走り込んだ吉田に当たり、ゴール前の前田が左足で流し込んだ。その後、オフサイドの有無でVARのチェックもゴール判定は変わらずプレー再開。前半終了間際の大きな大きな先制点となった。

 後半10分にペリシッチに同点ゴールを決められたが「世界トップクラスの選手がいて賢く戦える試合巧者」(森保監督)というクロアチアに互角以上に渡り合った。同点に追いつかれた後も、モドリッチやペリシッチの強烈なシュートを権田が防ぐなど耐える展開が続き、結局1―1のまま10年南ア大会以来2度目となる延長戦に突入した。

 延長前半には途中出場の三笘がドリブルで持ち込んで強烈なシュートを放つ場面もあったが、得点を奪えず。延長後半は相手の猛攻もしのいだ。

 積み上げてきた。ロシア大会では決勝トーナメント1回戦でベルギーに2―0からの逆転負け。8強入りの夢が散った“ロストフの悲劇”から始まった。「あの悔しさがあったから、成果と課題を生かしていこうとカタールへ向けてチーム作りしてきた」と当時コーチだった森保監督。東京五輪監督を兼任しながら、招集した人数は122人に上った。

 東京五輪ではメダルに届かなかったが、そのチームから12人がW杯メンバーに入り。W杯最終予選でも序盤1勝2敗と苦しみながら強靱なリバウンドメンタリティーを発揮して突破した。「戦術的な積み上げがある中でも選手個々の成長が大きい」。個のレベルアップを確信しながらカタールに乗り込んだ。

 1次リーグでは優勝経験国ドイツ、スペインをいずれも2―1で撃破。2試合とも前半は耐えて1失点にしのぎ、後半に2点を奪い逆転した。02年日韓大会以来となる1次リーグ1位突破。26人中22人がピッチに立ち、一体感も高まっていたが、「新しい景色」を見ることはできなかった。

スポーツニッポン新聞社より転用


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