特殊詐欺容疑者13人の画像、一斉公開 昨年に続き2回目
特殊詐欺事件の容疑者の早期検挙につなげようと、警察庁は2日、事件に関わったとして警視庁と大阪、千葉、新潟の3府県警が行方を追っている13人の画像を一斉に公開した。一斉公開は昨年11月に続き2回目。前回は10人の公開後、60代の男1人が出頭して神奈川県警に逮捕された。
公開したのは、被害者からキャッシュカードなどを受け取る「受け子」や現金を引き出す「出し子」とされる12人のほか、共犯者からカードなどを回収する「回収役」とされる1人。ATMの防犯カメラなどで撮影された写真などで、2日から警察庁公式サイトの「特殊詐欺被疑者の一斉公開捜査について」のページや、各警察のサイトに掲載する。
13人のうち4容疑者はすでに指名手配されている。ほか9人の身元は特定できていないが、容姿から20歳以上と判断したという。
警察庁によると、今年1~9月の特殊詐欺の被害件数は、昨年の同時期と比べて13・0%増の1万2158件。被害額も20・2%増え、246億6千万円にのぼる。一方、摘発件数は0・8%減の4526件、人数では0・5%増の1651人と、ほぼ横ばいになっている。
手口別では、親族などを装う「オレオレ詐欺」の被害件数が昨年同時期から27・5%増の2831件、架空の未払い料金を請求する「架空料金請求詐欺」が26・8%増の1969件と増加傾向にある。
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写真公開された13人のうち、警視庁の調布署と碑文谷署が手配していた容疑者が別の事件で逮捕されていたことが9日わかった。また、大阪府警此花署が手配した容疑者は、写真公開後に出頭し逮捕されたという。警察庁はこの日までに3人の写真公開を終了した。また、警視庁王子署が手配していた容疑者も、別の事件で逮捕されていたとして12月1日に写真公開を終了した。
朝日新聞より転用
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