渡辺徹さん死去 61歳 榊原郁恵とおしどり夫婦 病気と闘った半生 10月舞台出演時はほっそりした姿
- エンタメ
- 2022年12月2日
渡辺徹さん
俳優でタレントの渡辺徹(わたなべ・とおる)さんが11月28日に亡くなっていたことが2日、分かった。61歳。栃木県出身。歌手の榊原郁恵(63)とおしどり夫婦として知られた。ドラマ「太陽にほえろ!」に新人刑事・ラガー役で出演し、アイドル的人気者となった。ただ、30歳のころから糖尿病を患い、近年も病気で舞台降板するなどしていた。
最近も仕事をしており、10月に東京、大阪で上演された舞台「今度は愛妻家」に出演。会見ではタイトルにちなみ榊原への感謝の思いを語っていた。以前よりほっそりした印象を報道陣に指摘されると「役者バカですから、これまでも役によって太ったり、太ったり、太ったりしてました」と笑わせていた。
1981年に文学座研究生となり、同年に20歳で「太陽にほえろ!」でデビュー。演じた新人刑事の竹本淳二は、ラグビー部出身のため愛称は「ラガー」。二枚目のルックスも相まって一躍人気を集め、劇中で殉職する85年まで4年間出演した。歌手としても活動し、82年の「約束」はグリコ「アーモンドチョコレート」のCMソングとしてヒット。明るいキャラクターからバラエティー番組の司会者としても活躍した。
私生活では87年に2歳年上の榊原と結婚。84年のドラマ「風の中のあいつ」での共演を機に交際に発展。スター同士の結婚は大きな話題となり、推定3億円とされる結婚披露宴は日本テレビで生中継され、40・1%の高視聴率を記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。結婚後はテレビ共演も多く、芸能界を代表するおしどり夫婦として知られた。長男の渡辺裕太(33)も俳優として活躍している。
一方で、若い頃から健康面に不安があった。刑事役でのデビュー時は走り込んでいたためスリム体形だったが、本来はポッチャリ。マヨネーズが大好きな“マヨラー”で、1日6000キロカロリーを摂取するのも当たり前の大食漢だった。こうした影響からか、30歳で急性糖尿病を発症。急激なダイエットやリバウンドを何度も繰り返していた。
2012年に虚血性心疾患と診断され、6時間にも及ぶ手術を受けた。当時は榊原が健康面を考えて料理をつくっていたが、隠れて暴飲暴食を続けていたことが発覚。生活を改めることを誓った。翌13年にも膵炎(すいえん)で入院。昨年4月にも大動脈弁狭窄(きょうさく)症の手術を受けた。また、糖尿病を起因とする慢性腎不全のため、週3回の人工透析を受けていた。
ブログの最後の更新は先月19日。秋田県内で心臓病に関するフォーラムにゲスト参加し、食べた駅弁について報告していた。
▼渡辺 徹(わたなべ・とおる)1961年(昭36)5月12日生まれ、茨城県出身。80年、文学座付属演劇研究所に入所(20期)。翌81年、日本テレビ系のドラマ「太陽にほえろ!」のラガー刑事役でデビュー。83年には映画「夜明けのランナー」で主演。歌手としても活躍し、82年にリリースした「約束」はグリコ「アーモンドチョコレート」のCMに使用され大ヒット。2019年からは城西大学のメディア学部特任教授を務めた。妻は歌手の榊原郁恵。2男の父で、長男は俳優の渡辺裕太。
スポニチより転用
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