「インフレ手当」広がる 物価高騰で4社に1社
- 政治・経済
- 2022年11月18日
© 産経新聞 即席の「焼ビーフン」をはじめとするケンミン食品の製品群(同社提供)
食品などの生活必需品が値上がりし、物価高が続く中、従業員の生活を支援しようと「インフレ手当」の支給に動く企業が増えている。帝国データバンクの調査では、ほぼ4社に1社が何らかの形で取り組んでいる。従業員の家計負担を和らげるとともに、やる気の向上につなげる狙いだ。
ビーフンなどの食品メーカー、ケンミン食品(神戸市中央区)は17日、物価高を踏まえて「生活応援一時金」を12月9日に支給すると発表した。正社員とフルタイム勤務の非正規従業員(合計約250人)の本人に1万円、さらに家族1人当たりに1万円をそれぞれ支払う。同社は「家族が多く出費がかさむ従業員に手厚く支給することで、少しでも生活支援ができれば」と説明。7月にも物価高対応の一時金を支給しており、今回は第2弾となる。
家電量販店を展開するノジマも7月から「物価上昇応援手当」として、部長クラス以上を除く正社員と契約社員の約3千人に、毎月1万円を支給している。
帝国データが今月11日~15日に実施したアンケートの結果によると、インフレ手当を「支給した」と回答した企業は6・6%を占めた。また、「支給を予定している」が5・7%、「支給していないが、検討中」が14・1%あり、これらを合算すると全体の26・4%となり、ほぼ4社に1社がインフレ手当に取り組んでいることを示している。
一方、「支給する予定はない」とした企業は63・7%だった。原材料価格やエネルギー価格の高騰、急速な円安などでコスト増に苦しみ、製品価格への転嫁も進まず、手当を出す余裕がない企業も少なくない。帝国データの担当者は「政府には、企業が価格転嫁しやすい環境の整備や賃上げを促す支援策の実行などが求められる」と話している。
産経新聞より

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