佐々木尽は3回TKO勝ちも「最速KO賞」は逃す…「来年は世界レベルの実力を」
- スポーツ
- 2022年11月16日
© スポーツニッポン新聞社 佐々木(右)は左フックをパティパーンの顎にヒットさせてダウンを奪う
◇プロボクシング65・6キロ契約8回戦(2022年11月15日 後楽園ホール)
日本ウエルター級3位の佐々木尽(21=八王子中屋)が2試合ぶりにKO勝ちをマークした。パティパーン・クロンクラーン(25=タイ)に3回2分31秒TKO勝ち。初回に左フックでダウンを奪い、挑発するように逃げ回る相手を3回に左右のフックで4度倒すと、レフェリーが試合を止めた。戦績は佐々木が13勝(12KO)1敗1分け、パティパーンは10勝(6KO)4敗1分け。
佐々木は7月の前戦で関根幸太朗(24=ワタナベ)とダウンの応酬の末に引き分け。当初予定していた10月の試合が実現しなかったため、10月に米ラスベガスで初のスパーリング合宿を行った。10日間で20ラウンドの手合わせをしたほか、WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(33=志成)も師事するイスマエル・サラス・トレーナーにステップやストレートの打ち方などを教わった。
最も速いKO勝利を収めた選手に賞金50万円が贈られたこの日の興行「KO祭」では、「ド派手な試合がしたい」と合宿の成果よりも打ち合いを希望。しかし、最速KO勝利は1回1分43秒勝ちした鈴木稔弘(25=志成)に譲る結果となり「しょっぱい試合で申し訳ない。この悔しさをばねにもっと進化していく」と肩を落とした。来年の抱負を聞かれると、「ニホン以上のベルトを獲得すること…ニッポン(日本)のベルトを」と返答。リングアナから「2本目指してもいいのでは」と突っ込まれると苦笑いし、「来年後半には世界レベルの実力をつかる選手になる」と誓った。
スポーツニッポンより転用
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