米中首脳会談、14日に開催へ バリ島でのG20サミットに合わせ
- 国際
- 2022年11月11日
バイデン米大統領(左)と中国の習近平国家主席=高本耕太、福岡静哉撮影
米ホワイトハウスは10日、バイデン大統領が14日に中国の習近平国家主席とインドネシア・バリ島で会談すると発表した。15~16日に現地で開催される主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせて実施される。対立が深まる米中が、トップ会談によって関係悪化に歯止めをかけられるかが焦点だ。
バイデン氏が大統領に就任した2021年1月以降、対面式の米中首脳会談は初めてとなる。
習氏は10月下旬に異例の3期目となる共産党最高指導部を始動させ、権力基盤を強化したばかり。バイデン政権は、中国を「国際秩序を変える意図と能力を備えた唯一の競争相手」と位置づける。意思疎通を維持することで大国間競争を管理しつつ、気候変動などのグローバルな課題で協力する道筋をつけたい考えだ。
ただし、8月初旬にペロシ米下院議長が台湾を訪問したことで米中の対立は一層深刻化。台湾を領土の一部とみなす中国は猛反発し、台湾周辺での軍事活動を活発化させ、米国との軍事分野での対話や気候変動問題での協議などを停止している。
バイデン氏は9日の記者会見で、習氏と会談した場合、台湾情勢を協議すると明らかにした。米中双方にとって「レッドライン(越えてはならない一線)はどこかについて話し合いたい」と述べた。 バイデン氏と習氏は7月に電話協議し、対面での会談に向けて調整するよう事務方に指示していた。【ワシントン鈴木一生】
毎日新聞より転用
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