特殊詐欺の出し子ら13人の顔写真公開 警察庁「出頭を促したい」
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警察庁と警視庁、千葉県警、新潟県警、大阪府警は2日、令和2年6月~4年7月に4都府県で発生した特殊詐欺事件について、現金引き出し役の「出し子」や受け取り役の「受け子」ら13人の顔写真を警察庁や各警察のホームページ(HP)で公開した。警察庁は「出頭を促すとともに、情報を募り、早期の摘発につなげたい」としている。
公開は首都圏の警察を対象に昨年初めて実施に踏み切られたが、今年は全国に対象を拡大。指名手配犯に加え、ATMの防犯カメラなどに写った氏名の分からない被疑者らの写真を精査。不鮮明な画像や未成年の可能性のあるものを除くなどして、13人が公開に踏み切られた。
公開した13人の内訳は警視庁8人▽千葉県警2人▽新潟県警1人▽大阪府警2人。警察庁のHP上の「特殊詐欺公開捜査」にある顔写真の画像をクリックすると、各警察のHPに飛んで事件の詳細や他の画像なども見ることができる。昨年公開した10人のうち未摘発の7人の画像も公開している。
警察庁組織犯罪対策2課によると、昨年の10人のうち神奈川県警が扱った男=当時(63)=は公開で自らが捜査されていることを知り、知人に促されて出頭してきたという。今年1~6月の上半期の全国の特殊詐欺被害は計148億8千万円。担当者は「深刻な状況で、被害の拡大防止を図りたい」としている。
産経新聞より転用

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