顧問、顔殴った翌日も生徒をたたいて蹴る 校長会見「心からおわび」
© 朝日新聞社 記者会見で体罰について説明する摺河祐彦校長=2022年10月3日午後3時44分、兵庫県姫路市の姫路女学院高校
兵庫県姫路市の姫路女学院高校は3日、ソフトボール部顧問の40代男性教諭が部員の女子生徒(1年)の顔をたたいてけがを負わせていたとして、校長らが会見を開き謝罪した。保護者からは全治1カ月で、ショックで登校できない状態だと連絡があったという。男性教諭は自宅謹慎中で、同高は懲戒処分を検討している。
会見で摺河(するが)祐彦(まさひこ)校長は「生徒やご両親、その他の生徒にもショックや不安を与え申し訳ない。心からおわび申し上げます」と話した。
学校によると、男性教諭は、9月24日に兵庫県内であった地区大会で、女子生徒がユニホームを忘れたことに腹を立て、平手で生徒の左のほおを殴った。たたく前に生徒の母親と電話で話した際には「たたきますよ」などと言ったという。母親は学校に対して「まさか本当にたたくとは思わなかった」と話したという。
生徒はたたかれた後も試合会場に残っていたが、教諭は「帰れ、お前なんかいらん」などと話したという。生徒はたたかれた影響で口を開けにくい状態になり、保護者からの連絡によると、あごが外れた外傷性開口障害と診断された。
翌25日にも試合があり、男性教諭は生徒に対し「反省しているのか」などと声をかけながら、頭をたたいたり、腰のあたりを蹴ったりしたという。学校は「ふざけた感じでたたいたりしたようで、24日の行為よりは弱い力だったようだが、体罰にあたるとみている」と説明した。
朝日新聞社より転用
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