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大谷翔平の電撃1年契約を米メディアが分析「理解に苦しむ」「トレード市場でさらに魅力的」


エンゼルスは1日(日本時間2日)、大谷翔平投手(28)と年俸調停を避け来季3000万ドル(約43億5000万円)の1年契約で契約合意したことを発表した。日本人選手の年俸としては史上最高額で、調停権を持つ選手の契約としては、ムーキー・ベッツ外野手(29=現ドジャース)がレッドソックスと2020年1月に契約した2700万ドル(約39億1500万円)を上回る史上最高年俸となった。

年俸調停権を持つ選手が、レギュラーシーズン終了直前に年俸調停を回避し大型契約の合意に至るのは異例だ。過去に当時の最高額を記録したドジャースのベッツ(当時レッドソックス)もカージナルスのアレナド(当時ロッキーズ)も、年俸調停の手続きが進んだ1月に合意に至っている。

異例の電撃契約発表に、米メディアではさまざまな分析が出ている。元GMで解説者のジム・ボーデン氏はツイッターに「年俸調停をすれば3000万~5000万ドルの年俸になったかもしれないのに、理解に苦しむ。しかし早い時期にこの契約を決めたことで、トレードの価値を高めるだろう」と投稿し、ニューヨーク・ポスト紙のジョエル・シャーマン記者は「彼の年俸調停の手続きはクレイジーなものになっていただろうことを考えると、彼はこの契約で、トレード市場でさらに魅力的な存在となった」と分析した。

しかしエンゼルスの地元紙オレンジカウンティー・レジスター電子版は「この契約合意は、2023年シーズン後にFAとなるオオタニが、球団売却を決めたエンゼルスとの将来に関する決断を先延ばしにすることになりそうだ」としている。

◆年俸調停 メジャーの出場登録が3年以上6年未満の選手に球団と年俸調停を行うことができる権利が与えられる制度。3年未満の選手の年俸は通常、最低保障の金額付近となり、調停権取得後に年俸が引き上がる。年俸調停を避け球団と合意するケースが多いが、1月中旬の期限までに合意できない場合は調停委員会にかけられ、選手側と球団側の希望額のどちらが妥当か判断される。エンゼルス大谷翔平(2022年9月29日)© 日刊スポーツ新聞社 エンゼルス大谷翔平(2022年9月29日)

日刊スポーツより転用


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