幹部自衛官が“内線電話” で「爆弾を仕掛けた」 勤務中に自らの駐屯地に… 理由は「腹いせ」懲戒免職
幹部自衛官が懲戒免職となった陸上自衛隊真駒内駐屯地
陸上自衛隊の駐屯地に「爆弾を仕掛けた」とウソの電話をかけたとして50代の男性幹部自衛官が懲戒免職となりました。
懲戒免職となったのは、北海道札幌市南区の陸上自衛隊・真駒内駐屯地で北部方面後方支援隊に所属していた50代の男性幹部自衛官です。
自衛隊によりますと男性自衛官は2020年9月12日の当直勤務中に、駐屯地の出入りを監視する担当者に対し「爆弾を仕掛けた」などとウソの電話を、内線電話を使ってかけました。
電話を受けた担当は駐屯地内の見回りを強化し、不審物がないか点検しました。
12日後の24日、男性自衛官と一緒に当直勤務をしていた隊員の報告で男性自衛官が電話をしたことが分かり、勤務を妨害したなどとして2022年9月16日付けで懲戒免職処分となりました。
男性自衛官は2020年9月13日の当直勤務でも駐屯地の見回りや武器庫の保管状況の確認などを怠ったほか、通常の勤務中にも許可なく靴を脱ぐなどし勤務態度について日頃から上官から指導を受けていたということです。
自衛隊の調べに対し男性自衛官は「部隊に対する不満があり、だらしない勤務態度を注意され、指導に対する腹いせに行った。処分を真摯に受け止めて反省しています」と話しています。
男性自衛官の処分を受け、北方面隊支援隊の小島一男 北部方面輸送隊長は「この度の事案は本人の自覚の欠如によるものであり判明した事実に基づいて厳正に対処致しました。今後は隊員指導の徹底を図りより精強で健全なる部隊育成にまい進してまいります」とコメントしています。
UHB 北海道文化放送より転用
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