米上院民主党、つなぎ予算法案に同性婚の権利保護追加も
- 国際
- 2022年9月7日
© Reuters/JONATHAN ERNST 米上院民主党、つなぎ予算法案に同性婚の権利保護追加も
[ワシントン 6日 ロイター] – 米上院民主党の指導部は、2023年会計年度(22年10月開始)の当面の支出を賄うつなぎ予算法案に同性婚の権利を保障する文言を追加する可能性がある。同党筋が6日、明らかにした。法案の可決には共和党の支持が必要になる。会計年度末である9月末までにつなぎ予算が可決すれば政府機関の一部閉鎖が回避され、両党議員は11月8日の中間選挙に向けた選挙活動に再び集中できる。ただ、共和党は6日、同性婚をつなぎ予算と関連付けることは政治的演出と批判した。
上院は両党が50議席ずつと勢力が拮抗しており、本予算関連法案で合意がまとまらない中、つなぎ予算の可決が必要となっている。
一方、下院は同性婚の権利を連邦レベルで保障する法案を可決している。連邦最高裁が人工妊娠中絶を憲法上の権利と認める1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆したことを受け、同性婚や避妊の権利を認めた従来の判例も覆される可能性が浮上したため、民主党が成文化に動いた。
上院民主党トップのシューマー院内総務はこれまで、上院でこの法案の採決を行うと表明していた。
共和党のジョン・コーニン上院議員は民主の動きについて「率直に言って政治的演出だ。同性婚は政治的に危険にさらされてはいない」と述べ、同性婚の権利保護を盛り込めば共和党議員の支持が得られなくなる可能性があると予想した。
ロイターより転用
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