レスリング女子の藤波朱理が103連勝…吉田沙保里の連勝記録119まであと16
- スポーツ
- 2022年8月17日
◆レスリング 全日本学生選手権 第2日(16日、東京・駒沢体育館)
2024年パリ五輪金メダル候補の藤波朱理(18)=日体大=が、女子55キロ級に出場し、3試合全てを無失点のフォール勝ちで完全優勝。吉田沙保里、伊調馨に続く、歴代3位の自身の連勝記録を103に伸ばした。
9月の世界選手権(セルビア・ベオグラード)は五輪階級の53キロ級で連覇を目指す上で、今大会は「課題を見つけ、自分の実力を試そうと思った」と階級を1段階上げた。2戦連続でテクニカルフォール勝ちを収めギアを上げると、決勝では4月のアジア選手権55キロ級覇者・今井佑海(日大)を手玉に取ってフォール勝ち。世界選手権への慣らし運転を圧勝Vで締め「評価できる」と腕をまくった。勝ち星も上積みしたが「ほんとに過去のことだと割り切っています」とさらりと流した。
大会前に柔道女子でスポーツ報知21年東京五輪金メダルの阿部詩(日体大)と念願の会食が実現。「信じられないくらいうれしかった。競技のこともたくさん聞きましたね。詩さんもすごい負けず嫌いだなと感じた」と詩の心技体に刺激を受けた。柔道は10月、レスリングは9月に世界選手権が控える。詩とのダブル金へ、初陣を飾る藤波は「調整して必ず優勝します」と誓った。(小林 玲花)
◆国内女子の連勝記録 12年五輪で3連覇した吉田沙保里の個人戦206連勝(2001年12月から16年リオ五輪決勝まで)が最多で、団体戦を合わせた純粋な連勝記録では08年W杯団体戦での黒星まで119連勝。16年五輪で4連覇の伊調馨(ALSOK)は、03年3月から16年1月まで不戦敗を除き、個人・団体を合わせて189連勝。藤波は6月の明治杯全日本選抜選手権で優勝し、史上3人目の100連勝を達成。
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