早田ひな「進化し続けていかないと」圧巻の強さで初代女王に パリ五輪代表選考会を連続制覇
- スポーツ
- 2022年8月15日
◆卓球 Tリーグ・ノジマカップ 最終日(14日、神奈川・トッケイセキュリティ平塚総合体育館)
Tリーグ初の個人戦で、女子は早田ひな(22)=日本生命=が初代女王に輝いた。決勝で平野美宇(22)=神奈川=を4―1で下した。男子は張本智和(19)が決勝で吉村真晴(29)=ともに琉球=に4―0で快勝。早田、張本は3月のライオンカップ・トップ32に続き、24年パリ五輪代表選考対象大会で2連勝を飾った。3位決定戦は女子が木原美悠(18)=神奈川=、男子は吉山僚一(18)=岡山=が制した。
早田は一球一球に神経を研ぎ澄ませた。個人戦ではあったが、Tリーグを4連覇中の日本生命レッドエルフのユニホームを着用して臨んだ試合。チームのエースとしての自覚も胸に「いつもの個人戦とはちょっと違った雰囲気で、強い気持ちを持つことができた」。決勝では同学年の平野を4―1で下すなど、7ゲーム制の4試合で失ったのは2ゲームのみ。圧巻の勝ち上がりで初代女王に輝いた。
7月の欧州での国際大会で東京五輪女王の陳夢(中国)にゲームカウント2―2の8―8から3連続失点で競り負けた。「このレベルで勝つには、流れじゃなくて一本一本の勝負だなと感じた」。帰国後、それまでは試合の流れを意識し、サーブやレシーブなど戦術を組み立てていたが、1本ごとに「相手は何をしてきそうか。その中で自分は何がしたいのか」を考え、練習試合を重ねてきた。目の前の1本に集中し、選択する積み重ねが今大会の勝負強さにつながり「練習でやっていることがそのままできた」と手応えを示した。
五輪代表選考会を2大会連続で制したが、満足はしていない。10代の若手の台頭にも危機感を示し「まだ22歳。柔軟性があるうちにいろんなことを学んで、進化し続けていかないといけない」。貪欲にさらなる成長を誓った。
報知新聞社より転用
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