伊藤美誠がTリーグ初参戦 五輪選考新基準で決断「国内でも世界でも1位を」
- スポーツ
- 2022年7月27日
日本卓球女子のエースがついにTリーグでプレーすることを決意した。東京五輪混合ダブルス金メダルの伊藤美誠(21)=スターツ=が26日、日本生命に加入し、5季目となるTリーグ(9月10日開幕)に初参戦することを表明。オンラインで会見を行い、「パリ五輪優勝を目標に置いて、海外でも国内でもズバ抜けて1位をとって(五輪に)出場できるように目指したい」と意気込みを語った。
伊藤はこれまで打倒中国でのシングルス金メダルを目標に掲げていたため、国際大会にフォーカスしながら強化を続けており、日本勢同士による戦いが主であるTリーグへの参戦は見送ってきた。ただ、24年パリ五輪に向けては、日本協会が国内代表選考会を重視する方針を発表しており、Tリーグの勝利ポイントも選考ポイントに含まれることから、改めて熟考。その折、16年リオデジャネイロ五輪で女子代表監督を務めた日本生命の村上恭和総監督から熱烈なオファーを受け、「Tリーグに出場しないと(五輪が)難しい状態になってきているなと思って(熟考して)大変な時期に、村上監督から直接お話をいただいて、すごく熱意が伝わってきた」。ダブルスでペアを組む盟友の早田ひな(日本生命)が在籍していることも後押しし、日本生命からTリーグ5季目にして自身初の参戦を決断した。
一方で、国際卓球連盟(ITTF)は今月、パリ五輪出場権は世界ランクに準拠し、各国上位2人を自動的にシングルス代表とする方式を発表。独自の国内ポイントランキングで選考するとしていた日本協会の方針と齟齬(そご)も生じており、今後選考基準が見直される可能性もある。
不透明な状況となっているが、現在日本勢トップの世界ランク5位につけている伊藤は「国内ランクでも世界ランクでも1位になって、選考(基準)がどちらでも大丈夫な状態にしておきたい」とキッパリ。新たな道から五輪を目指すことになるが、国内リーグ初見参に向けて「まずは日本生命さんの(リーグ)5連覇を皆さんと一緒に取るために、私自身が出る試合に勝つことが目標。お客さんに(自分のプレーを)間近で見てほしい」と胸を躍らせた。
デイリースポーツより転用
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