懲りないスシロー「また誤解招く広告」で返金 懸念される企業体質
- 政治・経済
- 2022年7月14日
《スシローで本日(7月13日)より開催いたします下記キャンペーンの告知物を、本来キャンペーン開始日から掲出すべきところ、一部店舗にてキャンペーン開始前に店頭に掲出していたことが判明いたしました。それにより、対象のお客さまには大変なご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます》
大手回転寿司チェーンのスシロー(運営:あきんどスシロー)が、
《何杯飲んでも「生ビールジョッキ」半額キャンペーンに関するお詫びとお知らせ》
と題し、ホームページでまたも広告に関して謝罪した。
ことの発端は12日にスシローに行ったという人がツイッターに投稿した内容だ。
《スシローで生ビール何杯飲んでも半額ってあったから、元々お酒飲む予定じゃなかったけど注文して会計が半額されてなくて確認したら、これは予告であって今は実施していないとのこと。。。 フェアの開始日書いてないのに席に貼られてたら、今実施中と思うのが普通では、、、?w》
このコメントと共に、キャンペーンのポスターのようなものの写真を投稿。その内容は“何杯飲んでも生ビールジョッキ半額”と書いてあり、480円が240円(税抜)になると書かれている。
その横には“7/28(木)まで”とは書いてあるものの、いつから開始かは記載されていないのだ。
「フェア開催日が記されておらず、店内に大々的にポスターが貼ってあれば、キャンペーン中だと思うのが当然でしょう。クレームを投稿したツイートはたちまち拡散され、25万“いいね”を記録するなど、ネット上で話題になりました。炎上ぶりをみて、スシローはホームページで早々と謝罪したのです」(ワイドショー関係者)
スシローといえば、9割以上の店舗に寿司の在庫がないにもかかわらず、キャンペーンの広告を打ち、来店した客に売り切れたかのように装っていたとして6月9日に消費者庁から景品表示法違反(おとり広告)で措置命令を受けている。
7月8日には、監査委員がまとめた調査報告書を公表。役員3名が報酬カットなどの処分となったことを報告したばかりだった。
「ついこの間、誤解を生むような広告を出して行政処分を受けたばかりなのに、舌の根の乾かぬ内にまたこんな広告を掲載するとは呆れてしまいます。誤って購入してしまった客にはレシートを持参すれば差額を支払う措置を取ることを発表しましたが、返金すれば済むという話ではなく、企業の体質の問題でしょう」(テレビ局報道記者)
ツイッターのコメントには、
《いつから、っていう記載が無いのはかなり問題があるのでは…》
《消費者庁に客観的な意見を聞いたほうがいい》
などと、スシローの企業体質に疑問を呈する声は多い。
「今回の騒動でも“一部店舗にてキャンペーン開始前に店頭に掲出していた”という現場のミスのような説明ですが、フタを開けてみれば31店舗で掲示していたことが分かった。数店舗ならともかく、こんなにも多くの店で行っていたとなれば、“うっかりミス”でという範疇を超えてますよ。経営陣だけでなく、現場レベルでの意識改革が必要になってくるでしょうね」(経営コンサルタント)
またも誤解を生む“広告”で騒動となったスシロー。役員が報酬カットしても再発防止ができなければ、何の意味もないのだが…。
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