計38万円を「誤給付」した市側、未入金の指摘受けても一部を3か月放置…返金も「今後求める」
長野県飯田市は16日、臨時記者会見を開き、児童手当など計38万円の振込先を誤り、本来支給するべき世帯とは別の世帯の口座に振り込んだと発表した。同市では事務処理ミスが相次いでおり、佐藤健市長は減給10分の1(1か月)とする改正条例案を17日閉会の市議会6月定例会に提出する。
内訳は2019年6月~21年9月分の児童手当28万円と子育て世帯への臨時特別給付金10万円。支給するべき世帯主から今年1月、「給付金が入金されず、児童手当もしばらく振り込まれていない」との指摘があり発覚した。
市は2月21日に給付金、6月10日に児童手当をそれぞれ振り込んだが、児童手当は3月11日に支給するとしながら事務手続きを放置していた。誤って振り込んだ世帯主には今後、返金を求めていくという。市は15日付で所管する健康福祉部の部長を減給10分の1(1か月)、子育て支援課長を戒告の懲戒処分とした。
また、リニア中央新幹線に関連する市道改良工事で、市議会の議決を経ずに変更契約を行った問題で、市は15日付でリニア推進部長を戒告、当時のリニア整備課長と財政課長を訓告処分とした。
佐藤市長は「度重なる不適正な事務処理で市民の信用を著しく損ない、深くおわびする」と陳謝した。
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