最近は「医師」登場するオレオレ詐欺が急増…「息子さんが緊急搬送」不安あおる電話
息子などのふりをする「オレオレ詐欺」の被害が茨城県内で急増している。最近は、数年前にみられた病院の医師を装って「息子さんが緊急搬送された」と不安をあおる電話を先にかける手口が再び頻発しており、県警が注意を呼びかけている。
今年に入ってのオレオレ詐欺の被害件数は先月末時点で、19件(被害額約4300万円)で前年同期比で2件増えている。特に5月は9件と被害が集中しており、今月も3日だけで水戸市や常総市などに住む50~80歳代の男女4人がそれぞれ被害に遭い、計1320万円をだまし取られた。
先月には、水戸市の80歳代の女性宅に「息子さんに喉頭がんの疑いがある」と医師を名乗る男から電話があり、その後に息子を装う男から「喉の病気だから声が違う」と電話があり、息子と信じた女性はその後、男らの指示に従って1000万円を詐取された。
他にも「吐血して緊急搬送された」「喉頭乳頭腫で声が変わっているかも」など、医師のふりをして先にニセ電話をかけ、信じ込ませる手口が多発しているという。数年前にこのやり方で被害が起きていたが、先月くらいから再び使われているという。
警察は自衛策として、留守番電話設定や自動通話録音装置の設置などを挙げるが、県警幹部は「とにかく怪しい電話が来たら110番してほしい。地域に防災無線を流したり、だまされたふりをして犯人を逮捕したりできるので、協力をお願いしたい」としている。
読売新聞より転用
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