「ずっと泣いていてふびん」と勾留女性に留置場内でわいせつ、元警官が事実認める
© 読売新聞 盛岡地裁
勾留中の女性にわいせつな行為をしたとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた岩手県警奥州署警務課の元巡査部長の被告(35)(懲戒免職)の初公判が1日、盛岡地裁(中島真一郎裁判長)であり、被告は起訴事実を認めた。検察側は懲役4年を求刑し、即日結審した。判決は6月28日。
起訴状などによると、被告は昨年11月12日頃~12月18日頃、同署の留置場で勾留中の20歳代女性に複数回にわたりわいせつな行為をしたとされる。
検察側は冒頭陳述で、同署では夜間に留置場の鍵を当直責任者に預ける規則が徹底されていなかったと指摘。他の署員が仮眠中、被告が女性を無断で居室の外に連れ出し、留置場内の押し入れでわいせつ行為に及んだとした。
被告は被告人質問で、昨年10月頃から内規に反して女性に本やコーヒーを提供していたことを認め、「夜にずっと泣いていてふびんに思った。『星が見たい』と言われ、居室の外に出した」と説明。わいせつ行為を繰り返した理由について「女性の機嫌を損ねたくなかった」と主張した。
検察側は論告で「立場の差を利用し、抵抗も困難な場所で行った前代未聞の犯行」と非難。弁護側は執行猶予付きの判決を求めた。
読売新聞より転用
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