午前の日経平均は反発、景気敏感株がしっかり トヨタは3%超高
- 政治・経済
- 2022年6月1日
[東京 1日 ロイター] – 1日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比192円69銭高の2万7472円49銭と、反発した。連休明けの米国株式市場は反落したものの、日本株は時間外取引での米株先物のしっかりとした動きや外為市場での円安基調が支援した。景気敏感株を中心に買いが先行し、TOPIXは1.30%高。個別ではトヨタが3%超高となった。
日経平均は寄り付きで反発した後も上げ幅を拡大し、前営業日比202円51銭高の2万7482円31銭で高値をつける場面があった。ただ、日本時間の今夜に米国で5月ISM製造業景況指数の公表を控えているため、心理的節目の2万7500円手前では上値が重かった。
TOPIXは1.30%高の1937.61ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆4529億2600万円。東証33業種では、輸送用機器、水産・農林業、保険業、陸運業などの30業種が値上がり。値下がりは鉱業、精密機器、鉄鋼の3業種にとどまった。
市場では「米株との連動性が薄まっており、日本株は思いのほか底堅い」(国内証券)との声が聞かれた。米長期金利が上昇し、為替の円安が進む中、景気敏感セクターを中心に買いが先行、外資系証券などの日本株の投資判断も支援材料となっているという。
個別では、トヨタ自動車、ホンダ、スズキが3%超高、日産自動車が5%となるなど、自動車株が軒並み高。デンソーも2%超高としっかりだった。日本の自動車メーカーが今年、記録的な利益を計上する可能性が高いとJPモルガンが指摘したことが手掛かりになった。
そのほか、ダイキン工業、ソニーグループ、ファナックもしっかり。東京エレクトロン、第一三共、ファーストリテイリングはさえなかった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1497銘柄(81%)に対し、値下がりが297銘柄(16%)、変わらずが42銘柄(2%)だった。
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