バイデン米大統領、乱射事件の小学校訪問 銃規制強化アピー
- 国際
- 2022年5月30日
米南部テキサス州ユバルディで児童ら計21人が死亡した銃乱射事件で、バイデン大統領は29日、ジル夫人と共に現場となったロブ小学校を訪れた。事件の遺族や救出された児童の家族らとも面会。相次ぐ銃撃事件の発生に銃規制の厳格化の必要性をアピールした。
バイデン氏は午前11時15分ごろ、現場の小学校に到着した。近くには地元住民ら約100人が集まり、「なんとか社会を変えてくれ。子供たちが危険にさらされている」「我々には助けが必要だ」と口々に訴えた。バイデン夫妻は入り口で花束を手向けると、犠牲となった児童19人と教師2人の写真パネルを静かに見て回り、その死を悼んだ。
バイデン氏は近くのイベント施設で、遺族らとも面会した。地元の教会を訪れた際には、群衆の中から「何とかしろ」と声をかけられて、「何とかする」と応じる場面もあった。
小学校の近くに住むベン・ゴンザレスさん(35)は、事件に半自動小銃AR15が使用されたことに触れ「殺傷能力の高い銃が簡単に入手できる状態を変えなければならない。学校の警備のあり方など子供の命を守るために大統領は力を尽くしてほしい」と訴えた。
事件は24日に発生し、容疑者の18歳の男は現場で国境警備隊の特殊チームに射殺された。小学校で起きた銃乱射事件としては、2012年に東部コネティカット州のサンディフック小で児童ら26人が殺害された事件以来、最も多い犠牲者となっている。
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