ロシア軍が学校を空爆、住民60人死亡か 「突然、建物崩れ暗闇に」
- 国際
- 2022年5月9日
ロシア軍が侵攻を続けるウクライナ東部ルハンスク州で7日、学校が空爆された。避難していた住民約60人が死亡した可能性がある。また、南東部マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」について、ウクライナのゼレンスキー大統領は、取り残されていたほぼすべての民間人が救出されたと発表した。
ルハンスク州のハイダイ知事は8日、SNSへの投稿で、同州ビロホリフカ村の学校が7日午後にロシア軍からの空爆を受け、地下に避難していた住民ら約60人が亡くなった可能性があると明かした。地下にいた約90人の住民のうち、27人が助け出されたが、残る約60人はがれきの下に取り残されたままだという。
ハイダイ氏が投稿した現場の動画では、3階建てだったとみられる建物のほとんどが崩れ、積み重なったがれきから、炎と煙が上がっている様子が映っていた。米CNNは救出された男性の話として、「何が起きたのかまったく理解できなかった。突然、建物がすべて崩れ、暗闇になった」と伝えた。
ビロホリフカ村では、5月上旬から突入を試みたロシア軍とウクライナ側での戦闘が続いており、空爆があった学校には村外への避難が間に合わなかったほぼ全ての住民が避難していたという。ハイダイ氏は「学校の地下が唯一の逃げ場だったのに、ロシア人たちはその(生存の)機会さえも奪った」と非難した。
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