初戦の後に左アキレス腱に違和感を覚え、この日はテーピングを施してコートに登場。しかし、負傷箇所に不安を抱えながらのプレーとなり、試合中には痛み止めも服用した。結局、本来のパフォーマンスを出せず、早期敗退となった。
ケガはそこまで深刻ではない。むしろ懸念されるのはメンタル面だろう。1年前の全仏オープンでは「メンタルヘルス」を理由に会見拒否を表明。その後、SNSで長年〝うつ状態〟だったことを告白して大会を棄権し、周囲を驚かせた。昨夏の東京五輪は出場したが、全米オープンでは試合中にラケットを叩きつけ、観客席へボールを打ち込むなどトラブルを起こして長期休養。結果的に全仏OPが悪夢の1年のキッカケとなっただけに是が非でも心機一転、リベンジするつもりだった。
しかし、精神面でいい流れをつくれず、そもそもクレーは苦手のサーフェス。今年も逆境での戦いとなりそうだが、果たして巻き返しなるか。
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