© 東スポWeb 2回戦で敗れた大坂なおみ(ロイター)女子テニスの世界ランキング36位・大坂なおみ(24)が1日(日本時間2日)、クレー(赤土)シーズン初戦のマドリード・オープン2回戦で同47位のサラ・ソリベストルモ(スペイン)に3―6、1―6のストレートで完敗。左足への不安も残し、リベンジを誓う4大大会「全仏オープン」(22日開幕)へ暗雲が垂れ込めている。

初戦の後に左アキレス腱に違和感を覚え、この日はテーピングを施してコートに登場。しかし、負傷箇所に不安を抱えながらのプレーとなり、試合中には痛み止めも服用した。結局、本来のパフォーマンスを出せず、早期敗退となった。

ケガはそこまで深刻ではない。むしろ懸念されるのはメンタル面だろう。1年前の全仏オープンでは「メンタルヘルス」を理由に会見拒否を表明。その後、SNSで長年〝うつ状態〟だったことを告白して大会を棄権し、周囲を驚かせた。昨夏の東京五輪は出場したが、全米オープンでは試合中にラケットを叩きつけ、観客席へボールを打ち込むなどトラブルを起こして長期休養。結果的に全仏OPが悪夢の1年のキッカケとなっただけに是が非でも心機一転、リベンジするつもりだった。

しかし、精神面でいい流れをつくれず、そもそもクレーは苦手のサーフェス。今年も逆境での戦いとなりそうだが、果たして巻き返しなるか。