黒川和樹、男子400M障害優勝 参加標準記録と同タイムで初の世陸へ前進「よっしゃ! あぶねぇ~!」
- スポーツ
- 2022年5月2日
◆陸上 木南記念 最終日(1日、大阪・ヤンマースタジアム長居)
22年杭州アジア大会選考を兼ねた男子400メートル障害決勝で、東京五輪代表の黒川和樹(20)=法大=がオレゴン世界陸上(7月、米国)参加標準記録と同じ48秒90で優勝。ともに自身初となる世陸とアジア大会代表入りへ前進した。同じくアジア大会選考を兼ねた女子やり投げは、日本記録保持者の北口榛花(24)=JAL=が61メートル20で優勝。女子800メートルの田中希実(22)=豊田自動織機=は、右太もも違和感のため棄権した。
黒川は世陸参加標準ちょうど、48秒90の計時を確認し「よっしゃ! あぶねぇ~!」とほえた。序盤をリラックスして入り、中盤でもう一段階ギアを上げる余裕があった。「世界陸上では入賞を目指して頑張りたいと思う。アジア大会は3位以内を目標にできれば」と大きく夢を描いた。
山口・田部高時代、法大の苅部俊二監督が「“原石”を見つけたと思った。膝下の長さ、バネ、ハードルへ向かう姿勢は天性」と素質にほれ込み、東京五輪代表へと育て上げた。競技への純粋な向上心も魅力。ベンチプレスで100キロをクリアするなど筋力強化も実り、開花の時を迎えている。
世陸は日本選手権(6月、大阪)で3位以内なら確実。将来的に47秒89の日本記録(為末大=01年)更新も期待される大器は「走りがかみ合えば、結果として47秒台は出てくる」と見通した。
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