海自初の油槽船「YOT01」就役 呉警備隊に配属
- 政治・経済
- 2022年4月23日
© 産経新聞 呉基地係船堀Fバースに入港する海自の「YOT01」=22日午前、広島県呉市
海上自衛隊が初めて保有する油槽船「YOT01」が22日、就役した。呉警備隊に配備され、海自拠点への燃料輸送などを担う。
YOT01は、基準排水量4900トンで全長約105メートル、全幅16メートル、深さ8・8メートル、最大搭載乗員14人。海自基地間のほか、国内の製油所から海自基地までの燃料輸送が主な任務となる。7月には2番船が就役予定で、建造費は2隻で57億円。
海自は護衛艦の洋上補給を行う「補給艦」は保有していたが、基地間や製油所から基地への燃料輸送については民間企業に委託していた。このため、発注から補給まで約2~3カ月を要する場合もあったという。大型油槽船の保有で輸送期間が大幅に短縮できるメリットがある。
この日午前、呉基地係船堀Fバースで関係者約60人が見守るなか、YOT01がゆっくりと入港。永山文彦船長(53)=3等海佐=は「海自独自で保有することで、柔軟に燃料の受け取りが対応できる。皆さまに広く知っていただけたら」と話した。
産経新聞より転用
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