谷井孝行氏が指摘「20キロのスピード&50キロの粘り」…川野将虎、今季世界最高V
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- 2022年4月18日
© スポーツ報知/報知新聞社 2位集団で競り合う川野将虎(左)と野田明宏
◆陸上 日本選手権競歩35キロ(17日、石川・輪島市)
男子で、21年東京五輪50キロ6位入賞の川野将虎(23)=旭化成=が、今季世界最高となる2時間26分40秒で優勝。今夏のオレゴン世界陸上(7月、米国)の派遣設定記録(2時間30分0秒)を突破し、代表に内定した。16年リオ五輪20キロ7位入賞の松永大介(27)=富士通=も2位に入り、内定済みの20キロに続いて代表入りが濃厚に。出場種目は今後検討した上で選択する。女子は園田世玲奈(25)=NTN=が2時間45分48秒で制し、初の世陸代表に内定した。
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川野は、20キロで養ったスピードを武器にしつつ、50キロで培った粘りも生かして優勝した。35キロへの適性を、十分過ぎるほど示したと言って良いだろう。1月に貧血があった中で状態を立て直し、3月の世界競歩チーム選手権で4位入賞。そして、1か月後の今大会へ調整できたプロセスを評価したい。“心の強さ”を増して、今後の国際大会でも好成績が期待できると思う。
国内初開催の35キロは、ち密な戦略が求められる距離設定だと感じた。2位の松永のように前半から飛ばす展開、川野のように中盤まで自分のペースで歩いて後半に逆転する展開など、選手の持ち味により、様々な勝ちパターンがあるのが面白い。世界大会でメダルを争うには、ベースとなるスピードは大前提。1キロ4分弱のペースを安定して作る技術とゆとりが鍵になりそうだ。(15年北京世陸50キロ銅メダル、自衛隊コーチ)
◆川野 将虎(かわの・まさとら)1998年10月23日、宮崎・日向市生まれ。23歳。静岡・御殿場南高1年時に競歩を始める。17年に東洋大進学。50キロは19年全日本50キロ高畠大会で3時間36分45秒の日本新記録を樹立して初優勝。東京五輪6位入賞。名前の由来は、寅年生まれであることから。177センチ、60キロ。
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