客席から何度も「MVP」コール…「二刀流スター」大谷翔平にファン熱狂
- スポーツ
- 2022年4月9日
【アナハイム(米カリフォルニア州)=平山一有】米大リーグが7日(日本時間8日)に開幕し、エンゼルスの大谷翔平選手(27)は本拠地アナハイムでの開幕戦に先発投手兼1番指名打者で出場した。開幕投手が指名打者を兼ねるのは史上初めて。昨季、ア・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いた「二刀流スター」に大きな声援が送られた。
大リーグは3年ぶりに、新型コロナウイルス感染拡大による入場者数制限を行わずに開幕戦を迎えた。エンゼルスタジアムには約4万5000人が詰めかけ、大谷選手の顔写真がプリントされたTシャツ姿のファンも目立った。大谷選手は1球目に球速99・8マイル(約161キロ)をマークするなどキレの良いボールを投げ込んだが、4回2/3を1失点9奪三振で降板し、黒星スタート。客席からは何度も「MVP」コールが湧き起こり、「(次は)勝って帰ってもらえるようにしたい」と謝意を述べた。
移動制限の緩和などに伴い、生観戦が実現したファンは大喜びだ。大学助教の夫妻はフロリダ州から米国を横断して駆けつけ、「大谷選手の開幕投手は一生に一度、見られるかどうか。絶対に見たかった」と声を弾ませた。
サンフランシスコに大学研究員として赴任した男性(68)は渡米日程を調整し、「ずっと日本でテレビ観戦していたので念願がかなった」と話す。大谷選手が大活躍した昨年はコロナ禍で渡米できなかっただけに喜びもひとしおだ。
大谷効果はチケット販売も押し上げている。球団によると、新型コロナの影響がなかった2019年と比べ、開幕前時点の売れ行きは2割増。球団はさらなる話題作りとして、高さ91センチもある大きなボブルヘッド人形を限定販売したほか、球場内に大谷選手のユニホームや関連用具などを飾るコーナーを新設した。チケット販売と営業を統括するジム・パネッタさん(50)は「野球に興味がなかった人や日本以外の国々のファンも引きつけている」と手応えを語る。
読売新聞より転用
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