東京五輪から再出発の“リレー侍”「バトン失敗だけではない」 個の強化で世界メダル返り咲きへ
- スポーツ
- 2022年4月7日
日本陸連は6日、各種目の強化方針説明会を開催。短距離担当の土江寛裕ディレクターは、東京五輪決勝で途中棄権に終わった男子400メートルリレーについて「五輪の失敗のインパクトが大きい。バトン失敗だけでなく、個人でも戦えなかったところがある。仕切り直しのシーズンが始まる。24年パリ(五輪)に向けては個人が戦えることを一番の目標にする」と位置づけた。
五輪は優勝候補の一角として臨んだが、第1走者の多田修平(住友電工)と、第2走者の山縣亮太(セイコー)の間でバトンがつながらず、無念の途中棄権となった。“お家芸”のバトンミスが大きくクローズアップされたが、個人戦の100メートルでは山縣ら3選手が、全員予選敗退した現実もある。9秒台の“速さ”に、どう“強さ”を融合させるかが、パリに向けた課題になる。今夏は、オレゴン世界陸上(7月、米国)が控える。土江ディレクターは「(世界大会の)ファイナルに残るのが必要な目標で、それがリレーの強化につながる」と強調した。
パリに向けた新体制では、現場トップのヘッドコーチに08年北京五輪400メートルリレー銀メダリストの高平慎士氏を起用する。土江ディレクターは「(選手時代にも)リレーへの思いを強く持ってやってくれた選手。4継(400メートルリレー)を中心で引っ張ってもらって、これまでと違った高平体制を作っていきたい」と語っていた。
報知新聞社より転用
コメントする