坂本花織が金メダル「最後の最後までやりきれた」右手ガッツポーズ9発 表彰台では君が代に涙
- スポーツ
- 2022年3月26日
◆フィギュアスケート ▽世界選手権 第3日(25日、フランス・モンペリエ)
女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位発進の坂本花織(シスメックス)が、155・77点、合計236・09点の自己ベストで初優勝。日本女子では、2014年大会の浅田真央さん以来となる世界女王となった。
場内インタビューでは、「4年前は、オリンピックだけで。オリンピックだけ出て世界選手権は出なくて。その4年前でも、結構燃え尽きたなって感じてたんですけど。今年はオリンピックの1か月後にこの世界選手権があって、調整が今まで以上にきつくて、『どうなるかな』って思ってたんですけど、本当に最後の最後までやりきれて。このメダルにはすごく価値があるなって感じています」と話した。演技を終えると力強いガッツポーズを9回繰り返し、表彰台では真ん中で君が代を聞き、喜びの涙を流した。
約1か月前の北京五輪で銅メダルを獲得。しかしその後は一度、気持ちが下がり、練習に身が入らず「落ちこぼれみたいな練習が1週間続いた。精神的に完全に燃え尽きた」。“五輪メダリスト”というプレッシャーにも苦しんだが、「(昨年)10月からの今季の頑張りが後押ししてくれた」とここまで頑張ってきた努力が力となり、SPでは自身初の80点の大台を超え、勢いは増した。ウクライナ侵攻により五輪金のアンナ・シェルバコワら、ロシア勢は大会不参加。金メダル最有力にも坂本の名前が挙げられた中、「(五輪の)銅メダルをまぐれだと思いたくなかったし、思われたくなかった」と、強い思いを持って、今大会を迎えていた。
SP7位の樋口新葉(明大)が121・12点、合計188・15点で11位、SP12位の河辺愛菜(木下アカデミー)が118・76点、合計182・44点で15位だった。日本は来年の世界選手権(さいたま)で、最大3枠の出場枠を確保した。
報知新聞社より転用
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