<独自>自民、佐渡金山登録推薦目指す議連創設へ 挙党態勢で政府後押し
- 政治・経済
- 2022年3月16日
「佐渡島の金山」(新潟県)を世界文化遺産に登録するよう国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦した政府を後押しするため、自民党有志議員が28日に新たな議員連盟を発足させることが14日、分かった。歴史問題を背景に反発する韓国との歴史戦に備え、挙党態勢で政府を支える。
議連の呼びかけ人には安倍晋三元首相、麻生太郎副総裁、菅義偉前首相の首相経験者3人と、茂木敏充幹事長や二階俊博元幹事長ら派閥トップが名を連ね、党所属の全国会議員に参加を求める。
議連会長には中曽根弘文元外相が就く方向で調整。佐渡金山に関する政府のタスクフォース(作業部会)で議長を務める滝崎成樹官房副長官補が、中曽根氏の外相時代の秘書官だったことを踏まえ、政府と党の連携をスムーズにする狙いがある。
近く党所属議員に送る入会案内では「岸田文雄首相の決定を後押しし、佐渡金山の文化的価値が国際社会で正当に評価されるよう働きかけを行うことが重要だ」としている。28日の議連の設立総会では役員選出のほか、外務省や文化庁から政府の取り組み状況を聴取する。
佐渡金山をめぐっては、韓国が戦時中に朝鮮半島出身者らへの「強制労働」があったとして反発している。政府は一時推薦を見送る方向で調整していたが、地元関係者の意向などを踏まえ、2月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を提出した。
産経新聞より転用
コメントする