24年パリ五輪へ ウィンドサーファーの新嶋莉奈が大王製紙と契約「強みは最年少強化選手ならではの勢い」
- スポーツ
- 2022年2月28日
衛生用紙製品ブランド「エリエール」などを展開する大王製紙株式会社は25日、ウィンドサーフィン五輪強化選手の新嶋(にいじま)莉奈と今年4月に所属契約を締結することを発表した。
ウィンドサーフィンとは、1967年に米国で誕生した、帆をつけたサーフボードで風の力のみを使って海面を走る競技。海面に設置されたマークを指定の順序で指定回数回り、速さを競う。鎌倉市出身で22歳の新嶋は6歳から父の影響でウィンドサーフィンを始め、全日本ジュニア5連覇や数々の国際大会で実績を積み重ねてきた。24年パリ五輪から正式種目となるiQ FOiL級(一人乗り)の21年全日本選手権で優勝するなど、世界を舞台に活躍が期待される国内トップクラスの実力の持ち主だ。
同社はこれまでも40年にわたって女子プロゴルフツアー「大王製紙エリエールレディスオープン」を主催し、12年からは東京都女子学童・中学軟式野球大会(女子中学は15年から)へのサポート活動を行うなど、女性が活躍できるスポーツの舞台を提供。今回も、技術向上や実践経験のための海外遠征など経費がかかるにもかかわらず、大会の賞金額やスポンサー収入などが十分でないなど、厳しい状況に置かれながらも夢を追う新嶋の熱意を尊重し、サポートする運びとなった。
新嶋は契約締結にあたり、「この度、所属契約を結んでいただくことになりましたウィンドサーファーの新嶋莉奈です。応援して下さることを心より感謝しております。父がプロウィンドサーファーだった影響で幼い頃から海と関わってきました。6歳から習い事として本格的にウィンドサーフィンを始め、12歳の頃、2020年東京オリンピック開催が決定したのをきっかけに初めてオリンピックを意識しました。
その後は、東京オリンピック出場を目指して日々トレーニングを積んでいましたが、学業との両立も難しく、東京オリンピックには出場できませんでした。現在、その悔しさをバネに2024年パリオリンピックに向けて邁進しております。
私の強みは幼い頃から養われた感覚、そして最年少強化選手ならではの勢いだと思っております。エリエール所属のアスリートにふさわしい素敵な女性として世界で活躍し、2024年パリオリンピックの代表枠をつかみ取りたいと思います」とコメントした。
報知新聞社より転用
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