激動の35年駆けた神田沙也加さん、生まれた瞬間から注目浴び続けた“聖輝”の一人娘 不遇時代乗り越え才能開花
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- 2021年12月20日
俳優、神田正輝(70)と歌手、松田聖子(59)の長女として誕生した神田沙也加さん。「親の七光り」とバッシングされたこともあったが、活動休止など紆余曲折を経て、人気と実力を兼ね備えた女優に成長。35歳で幕を閉じたその人生は激動だった。
「聖輝の結婚」とも言われたビッグカップルの長女として生まれた時から注目を浴びた沙也加さんの人生は波瀾(はらん)万丈だった。
10歳の頃に両親が離婚。聖子が親権を持ったが、学業の途中で娘の姓が変わることを憂慮し、神田姓で新たな戸籍を作ったため、母子共に神田姓となった。
2001年、14歳の時にSAYAKAの芸名で「アイスの実」のCMに出演し、芸能界デビュー。同年のカンヌ国際映画祭では、米国に留学していた2年前に両親のことを明かさずにオーディションを受けて出演した短編映画「Bean Cake(おはぎ)」が短編パルムドールを受賞し、脚光を浴びた。
02年には「ever since」で歌手デビューし、03年には映画「ドラゴンヘッド」のヒロインを演じて女優デビュー。順風満帆のスタートを切ったように見えたが、05年、高校卒業を機に芸能活動を1年半休止。06年12月に「神田沙也加」として芸能活動を再開したが、そこからは不遇の時代が続いた。
だが、女優業のかたわら声優の専門学校に通うなど地道に努力。12年にテレビアニメ「貧乏神が!」で声優デビューを果たすと、転機は14年。映画「アナと雪の女王」でヒロインであるアナ役の声を好演し、大ブレークした。
私生活では17年4月、舞台共演をきっかけに交際に発展した俳優、村田充(44)と結婚したが、子供が欲しい村田と考え方で食い違い、19年12月に離婚を発表。
デビュー当初は「親の七光り」とバッシングを受けたこともあったが、舞台経験を重ねる中で磨いた魅力的な歌唱力で、束縛から解放された。舞台、声優、歌手…。多彩な才能の持ち主だった。
★悩み相談窓口 神田沙也加さんが急逝し、警察は自殺と事故の両面で調べている。芸能人の自殺の可能性を伝える報道が続く中、専門家は情報を冷静に受け止め、SNSでの拡散も避けるよう提案。厚生労働省などは悩みを抱える人に相談窓口を紹介している。厚労省のHPで紹介している主な電話相談窓口は次の通り。SNSの窓口の紹介とQRコードも表示している。
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