台湾の登壇映像カット、米議員が償い要求
- 国際
- 2021年12月15日
【12月15日 AFP=時事】米政権が先週主催した「民主主義サミット(Summit for Democracy)」で台湾の唐鳳(オードリー・タン、Audrey Tang)政務委員(閣僚)の登壇映像が一部カットされた問題について、米共和党のマルコ・ルビオ(Marco Rubio)上院議員は14日、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領を非難し、台湾への「償い」を求めた。国務省関係者は、画面共有の混乱に伴う「純然たるミス」だったと釈明した。
バイデン政権がオンライン形式で主催したサミットで10日、唐氏が演説を行った際、台湾と中国が異なる色で塗り分けられた地図が映った映像が突然カットされた。民主主義の度合いを示すものだったが、台湾が独立国だと解釈され、中国の反発を招く恐れがあった。
対中強硬派のルビオ氏はこの問題について書簡で、バイデン政権が中国政府の歓心を買おうとしたと非難するとともに、台湾の代表が多くの国・地域と異なり首脳でなかった点に疑問を呈した。「米政権は台湾代表の格下げにより、またもや強い意志を示せず、弱さを露呈しただけだった」と述べた。
ルビオ氏は、来年対面形式での開催が計画されている第2回民主主義サミットなどで、台湾に「償う」ようバイデン氏に求めた。
匿名で取材に応じた国務省関係者は、オンラインでカットなしの映像が閲覧可能だとして、「画面共有で混乱が生じた結果、映像が途切れた。純然たるミスだった」と釈明した。
さらに「透明性のある統治、人権、誤情報対策について、唐氏の参加によって台湾の世界有数の専門知識が披露されたことを高く評価している」と述べた。
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