大竹七未さん、なでしこVSオランダを解説「攻撃陣は岩渕のレベルに追いつかないといけない」
- スポーツ
- 2021年12月1日
◆国際親善試合 オランダ0―0日本(29日、オランダ・カーズジーンズスタディオン)
FIFAランク13位のなでしこジャパンは、同4位のオランダ代表と0―0で引き分けた。主力不在の相手に無得点で、東京五輪後に就任した池田太監督(51)は「世界で戦うには、質を上げていかないといけないことが多々ある」と課題を挙げた。新体制での初の海外遠征は、アイスランド戦(0●2)と合わせて1分け1敗だった。
熊谷の存在は大きく、守備が安定してチームも締まった。一番存在感を放ったのはやはり岩渕。負傷明けだが、岩渕が入っただけでガラッと変化した。相手の脅威となるパスやドリブルの使い方がうまく、チャンスも生まれた。ただ、主力不在のオランダに勝てなかった。チーム全体を考えられる熊谷や岩渕は納得していないはずだ。なでしこが世界トップに返り咲くためには、ビッグチャンスを決めきる力は絶対に必要。攻撃陣は岩渕のレベルに追いつかないといけない。
2試合先発出場した長野も持ち味を発揮。運動量、パス出しは抜群でボールもほとんど失わない。ボランチは生命線。期待を込めて、彼女ならもっと決定的な仕事ができる。熊谷や岩渕と縦ラインでなでしこの主軸になってほしい。2試合でフレッシュさや積極性が前面に出ていた。アジア杯まで、コミュニケーションを密に取ってチーム力を高めることが求められる。(元日本代表FW、ATSサッカークラブ代表・大竹七未)
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